マリー・アントワネットの白髪伝説

白髪にまつわる伝説として有名なのが「マリー・アントワネットの白髪伝説」がありますね。
フランスでは、「マリー・アントワネットが処刑前日に一夜で白髪になった」という伝説が、史実のように伝わっています。

 

漫画に詳しい人なら、その説よりも、「ベルサイユのばら」で、ヴァレンヌ逃亡事件で国王一家が捕まった際、その恐怖と心労でマリー・アントワネットの髪が老婆のような白髪になってしまった、という描写があったのをよくご存知かもしれませんね。

 

漫画と言えば、「あしたのジョー」でジョーの最後の対戦相手となった、ホセ・メンドーサが試合終了後に一気に白髪になった描写があったのを知っている人も多いでしょう。

 

しかし本当に、そんな「一瞬のうちに白髪になる」などという現象が、現実に起こり得るものなのでしょうか?

 

白髪伝説のウソホント

マリー・アントワネットの白髪伝説のような「一瞬のうちに白髪になる」という現象が、現実に起こり得るのかというと・・・

 

これは、ハッキリ言ってしまえば「医学的にはありえないデマ」です。

 

なぜなら、一度生えた髪の色素が、完全に抜けるようなことは、それこそ強力な脱色でもしない限り、ありえないことだからです。

 

もちろん「あまりのショックや心労で、多くの髪のメラノサイト生成機能が停止してしまい、そのあとから生えてくる髪は白髪が多くなる」ということなら、じゅうぶんあり得ます。

 

おそらく、マリー・アントワネットもそういう状態だったのでしょう。

 

白髪伝説が生まれた理由

というわけで、マリー・アントワネットの白髪伝説は「事実としてはありえない、あくまでフィクションの伝説」ということになるのですが、そもそもどうして、こうした説がまことしやかに伝えられてきたのでしょうか?

 

それはやはり、「人が強烈なショックを受けたことを象徴するのに、分かりやすい例え」としてこうした説が出された、というのが第一に考えられますね。

 

あと、ひどいショックや心労による髪への影響として「脱毛」も挙げられますが、脱毛の中でもストレス性の円形性脱毛は比較的短期間でも起こることがありますので、「多大なストレスで大規模な円形性脱毛が起こった後、生えてきた髪の多くが白髪だった」というような状態になれば「一気に白髪になった」というイメージを持ってしまうこともあるでしょう。
これも、白髪伝説ができた原因のひとつではないかと考えられます。

 

 

 

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